文学の中の干支

*今年の干支<酉>の記事が続きましたが、
 2014年5月、明日荷で「犬も歩けば展」を開催しました時、
 この企画に併せて玄侑先生の短編『東天紅』の小冊子を作成しましたが、
 この物語の中で鶏が大きな役割を果たしています。




  この物語は東日本大震災をテーマに、福島に住む夫婦の切ない生活が描かれていますが、
  冊子作成にあたって、ご友人の矢萩典行氏が編集し、
  現代アート作家の伊藤彰規氏が 
  挿し絵を描かれました。
  尚、この作品はこの年の文学界3月号芥川賞150回記念特別号 
  掲載作品です。


 玄侑宗久 著 ・ 伊藤彰規 表紙・挿画 ・ 矢萩典行 デザイン



  この時ギャラリーにお出かけ頂き、ご予約の方のサインをして頂きました。
  即興で、竹を中心に描いたサインが<コケコッコウ>でした。

  このサインを目の前でして頂いたことは、言葉も出ないほどの
  驚きでした。



東天紅 って、、、物語の最後の方に 「東の空が紅に明けてくるのは、
原発があってもなくても、やっぱりいいもんじゃ」
という表現もあります。

そういえば、今年の初日の出を見に行った時、
近くの民家からも鶏の鳴き声が聞こえてきました。


2017年1月1日の初日の出 






DMの写真の中でで芸術選奨文部科学大臣賞を受賞された
『光の山』は 世界各国で翻訳されていますが、
今回、イギリスでも翻訳されたそうです。

https://www.theguardian.com/books/translation-tuesdays-by-asymptote-journal/2016/dec/27/translation-tuesday-mountain-of-light-by-genyu-sokyu-excerpt

2月26日には早稲田大学でも講演会があるそうです。
詳しくは玄侑先生 ホームページをご覧ください。

http://www.genyu-sokyu.com/





編集者で陶芸家の矢萩典行氏もこのテーマに併せて、
花器を作られました。