お陰さま

*京都の妙心寺の管長様ご染筆の

    干支の色紙が贈られてきました。 




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10年ほど前、京都妙心寺に併設の花園大学の夏期講座を
3年間にわたって受講し、その時 修了証を普段お目にかかれない
管長様から頂き、そして、美味しい精進料理も頂きました。
今思っても禅の世界を学んだこと自体不思議な体験、
そして妙心寺の法堂で座禅を組み、朝粥を音を立てずに頂き、
最後は沢庵で食器を洗う。
その中で日々、淡々と過ごす大切さを教えて頂きました。

帰り京都の寺社を巡り、近くの宿からレンタサイクルで
京都御所の周りをサイクリングしたり、下賀茂神社では鴨長明の方丈の庵も見学、
宿の女将さんが面白い人で、エジプトに詳しくヒエログリフなどの勉強もしていて、
一人で泊まったためいろいろお話しをしたことなども思い出しました。
その宿は作家の永井路子さんが定宿にしていたらしく、
その女将さんは、永井路子さんの「茜さす」という小説にも
出ているんですよ、と 話していてその個所を見せてくれたり、
一人旅の面白さはこんなところにもあって、これからまたこんな旅をしたい、、、
思いました。自然の流れは面白いものでその後、友人の住む茨城県古河市
永井路子さんの旧宅なども訪れる機会も生まれました。


帰りは夫が京都まで出かけてきて一緒に奈良まで足を伸ばしました。
奈良では白洲正子さんも絶賛したという聖林寺
国宝の十一面観音も見に行きました。
東京国立博物館の展示では人ごみでよく見られませんでしたが、
実際はあまり大きくない寺院の奥にさりげなく目の前にあり、
その優美な姿を見た時は、暫く動けなくなりました。
そして、我が家のルーツの桜井にある大神神社も参拝しました。
下の写真は大神神社から送られてきた、今年の干支の絵馬です。





長谷寺を訪問した時には丁度放送大学で「薔薇の名 ー 長谷寺の牡丹」という
創作能を学んでいた時でした。当時、仏文学者で演出家の渡邊守章先生から
直接講義を受けることがることできたのは、貴重な体験でした。
今でもその講義の場面やレポートのことなど目に浮かびます。

中将姫伝説を学んでいた時は當麻寺まで足を運び実際の當麻曼荼羅を見、
そして、當麻寺の奥に見える二上山に無念の大津皇子の姿を思い浮かべました。

明日香も巡り、お陰さまで楽しかった思い出が詰まった妙心寺の講座でした。