*先日の谷川俊太郎さんの朗読会で1冊の詩集を求めてきました。
あっと目にとまったその詩集は 『あたしとあなた』
その装丁の美しさは工芸品のようでした。
この詩集の中には小さなしおりが入っていました。
こんなしおりが入っていることも知らずに求めました。
そこには、谷川俊太郎さんの詩に対する思いと、
詩の器としての本の理想形を述べられていました。
この詩集のための特別な紙を作るところから始めようと思ったそうです。
そして、箔の押された工芸品のような表紙の本が出来上がったそうです。
中身の詩集を飾るのではなく、詩を素手で差し出す器としての本、
この詩集をそんな風に感じて欲しい、、、
そんな言葉で谷川俊太郎さんはしおりの最期を結んでいます。