* 自然の贈り物というと、思いつくのは静かな雨の日の雨音だったり、
道端の落ち葉や石ころ、朝露に濡れた樹木や苔むした風景。
12月も半ばなのに、明日荷の庭には
すっかり落葉した木々の隙間に
楚々とした「ほととぎす」が静かに咲いています。
これも素敵な自然の贈り物。
最近こんな本を読んでいます。
『 神の木 いける ・ たずねる 』
川瀬敏郎 光田和伸 著 新潮社
川瀬敏郎さんは今一番尊敬する華道家です。
国文学者の光田和伸さんが木の歴史を語り、川瀬敏郎さんが木の心を語っています。
桂は水の神、樟は稲の神、、、木のことを知るのは面白いです。
4〜5年前京都妙心寺に参禅した帰り、六角堂近くにある
川瀬さんのご実家の花屋さんに立ち寄った思い出もあります。
『木』 が 『林』 になって 『森』になると
素晴らしい恵みが生まれます。 これは素晴らしい自然の贈り物。
昨晩からは明日荷の庭にも自然の贈り物。
バラやユリなどギャラリー内は華やかです。
薔薇も百合も西洋絵画、特に宗教画にはよく描かれています。
こんなことを考えながらこの自然の贈り物の
豪華なお花をどう生けようか、本日の課題です。
鯛を目の前にした料理人の方と同じ気持ちでしょうか。