書籍コーナー その2  サンダンス映画祭2011

* 以前の書籍コーナーでご紹介しました、芥川賞作家 玄侑宗久氏の 『アブラクサスの祭り』

   が映画化されましたが、この映画が、米国の 「 サンダンス映画祭2011 」 の

     ” ワールドシネマ・ドラマティック・コンペティション部門 ”の

           正式招待作品に選ばれました。

      玄侑先生、本当におめでとうございます。

  東京では12月25日〜 テアトル新宿で公開されます。

   是非、皆様ご鑑賞ください。

    私も福島で行われている先行ロードショーを、既に鑑賞してきました。

  スネオヘアーさん、、は初めて知った俳優さんでした。  ミュージシャンだそうです。

   主人公の浄念という鬱のお坊さんを演じられていますが、その演技の迫力と

    妻役、ともさかりえさんのさりげなく、浄念によりそう姿がとても印象的です。

   ライブの場面は以前に玄侑先生がお書きになったエッセイのタイトル

     「ノイズの中の神」  という言葉がぴったりでした。

    脇役には、小林薫さん、草村礼子さん、、、名優の方々が固められていました。

   小林薫さんは、最近見た映画では 東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜を観ました。

     草村礼子さんは「 shall we dance 」 のダンス教師のたま子先生が思い出深いです。

       話しはそれますが、shall we dance の 主人公の家の撮影場所は

            私の故郷、所沢近辺です。

    福島での先行ロードショーの映画館では、今年夏に岩波ホールで観ました、

      「セラフィーヌの庭」が同時上映されていました。

     この時、「 アブラクサスの祭り 」も 高野悦子さん推薦する岩波ホールで上映されるような

       作品ではないかと思いました。

   最後にスネオヘアーさんが歌った、『 ハレルヤ 』 がとても心に染みました。

    そして脇役のもう一人(犬)、南無という犬の存在も大きかったです。

     南無を演じた実際の犬は今年夏、亡くなったそうで、新聞にも掲載されたようです。



 玄侑先生の新刊が入荷致しました。

  『梵行』 『三昧力』  です。

    梵行は装丁がとても美しい本です。

      12月6日現在、紀伊国屋書店 デイリーランキング 6位になっています。

    三昧力は、随分前に書かれたエッセイをPHP文芸文庫としてまとめられたものです。
   
     この三昧力を読むと、懐かしいタイトル、むふふと笑ってしまうイラスト、

      こんな読書三昧をしていた時があったことを、思い出しました。

    まだ、お読みでない方は是非、読んでみてください。

    文庫本には、宗久氏のユニークなサインが書かれています。