忘れられない、2011年3月11日の東日本大震災のその後を
みつめるツアーでもありました。
楢葉町の宝鏡寺のご住職から「来て頂けるだけで有難い・・・」そして、
楢葉町は帰還解除が9月5日にされたが、子どもがいる年代は戻らず、
将来地域は消滅する、、、と悲しんでおられました。
竜田駅に勤務する方も切実な思いを淡々と語ってくださいました。
隣の富岡町は今は一人も住んでいない状態、、、。
富岡町に入った途端に線量計がピッピッ、と、なり続けました。
語り部としてガイドをしてくださった女性の自慢の玄関も
帰っていないため草が伸び放題、どこが玄関かわからないと
その写真を見せてくださいました。
富岡高等学校はスポーツが盛んでテニス、バトミントン、サッカー
ゴルフととても活躍した選手もいた名門校、そこも今は誰もいなく、
もちろん私たちも車窓見学でした。
数年後には廃校になるそうです。
除染したゴミを運ぶトラックやクレーン車などもあり、
まだまだ作業が終わっていませんでした。
帰還困難地域ののための立ち入り禁止の看板もあちこちに
立っていて、いまだ復興の兆しのみえない福島を見つめてきました。
私たちに出来ることは限られていますが、
忘れずにいることだけでも有難い、という語り部の方々の言葉を
胸に刻んで帰途につきました。