花とアートとライブラリー@ギャラリー明日荷の蔵書のご紹介
【文学と花】 『星の王子様』アントワーヌ・ド・サン=テグジュベリ
今日の花は<赤い薔薇>
<大切なものは目にみえない・・・・> この物語の大きなテーマです。
この本は友人でアルゼンチン生まれのイレーネ賀集さんが我が家に遊びにいらした時、若葉駅近くの書店で一緒に選んだ思い出深い本の1冊です。書店には数冊あったのですが、この装丁の美しい本を選びました。
そして物語の中に登場する重要な役割は<赤い薔薇>他にも羊やキツネ、バオバブの木など。
この星型のゴージャスな飾り物はイレーネさんからのドバイのお土産。
2枚目の写真はアルゼンチンの飲み物入れ「マテ」。
これはマテ茶を飲むためのものでストローはボンビージャというそうです。このマテに描かれているお花はアルゼンチンの国花<セイボ>です。
マテはアルゼンチンに帰郷された時のお土産、 羊はチェコスロバキアの旅のお土産。
イレーネ賀集さんに「星の王子様」とアルゼンチンの関係をお聞きしてみました。作者のアントワーヌ・ド・サン=テクジュベリは(1900-1944)はフランスの郵便飛行会社のアルゼンチンの子会社に務めていたそうです。そして生涯の伴侶となるコンスエロ(エルサルバドル生まれ)とブエノスアイレスで出会っています。物語に登場する赤い薔薇はこのコンスエロと言われています。
3枚目の写真はブエノスアイレスで当時アントワーヌが住んでいたGaleria Guemesのマンション6階のの入り口の様子です。写真提供 イレーネ賀集さん(写真家)
4枚目は明日荷での個展の時、ギャラリー内で。
5枚目はこの時のテーマのパプアニューギニアの蘭の写真も併せてご紹介。
この本が出版されたのは1943年で第二次世界大戦の最中、この物語は地球への平和と祈りが込められています。登場するキツネは「絆」について仕事や暮らしに追われている現代人の私たちに「ほんとう」を知る心の余裕や物理的空間を持つことの大切さを教えています。
今のコロナウイルスのソーシャルディスタンスは
「ほんとう」を知り「大切なものを見る」良い機会かもしれませんね。
今日の庭の花
ニゲラ
ベルストーリー
家庭菜園の苺