先日三菱一号館美術館で開催されている、ラスキン生誕200年記念
ラファエロ前派展へ。
ラスキンの思想に影響を受けたターナーやミレイなどの英国美術の展示が多数あり、
ゆっくりと鑑賞できました。
日本の夏目漱石(1867年ー1916年)(慶応3年1月5日) - (大正5年)12
『ぼっちゃん』で広々とした海から眺めた小さな島の松を見て
宮沢賢治(1896年ー1933年)も影響を受けている。
羅須地人協会(農民芸術学校)の「羅須」とはジョン・ラスキンにの名前を一部とったものではないかという説がある。
庭園と建築だけでも素晴らしい美術館。
桜も咲いていました。
ランチは美術館に隣接しているカフェ1894で。
明治期(1894年)に銀行営業室として利用されていた空間を
復元した、カフェバーでクラッシクな趣がありました。
ご一緒したイレーネ賀集さんとも久しぶりに記念撮影!
世界105か国も回ったというイレーネさんからは、
今回はフィジーの民族品とイランのポーチをお土産に頂きました。
ラファエロ前派とは
ラファエロ前派同盟は、同級生でもある
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828~1882)
ジョン・エバレット・ミレイ(1829~1896)
3人が中心になって結成されました。
彼らは美術学校の学生でしたが、古い決まりごとにとらわれて、
新しい表現を認めない美術学校の方針に不満を持っていました。
そこで、イタリア、ルネッサンス期の画家ラファエロ(英語名はラファエル)をお手本にしていた美術学校に対して、彼らはそれよりも前の時代の、簡素で誠実な表現を目指します。ラファエロ前派の名称はこれに由来します。
ミレイは自然に忠実たれというラスキンの影響を受け、ラスキンはミレイを支援しました。 また、ラスキンはターナーの絵画を評価して支援した。
彼らより若い世代のバン=ジョーンズとウイリアム・モリスはラファエロ前派の第2世代とされる。 「生活と芸術を一致させる」ことを目指した彼らの試みは、のちに
「アーツ・アンド・クラフツ運動」と呼ばれる運動へと発展します。
この運動は現代にも続く「デザイン」の考えの始まりとなったそうです。
ラファエロ前派展 資料より
同時代に生きた年代を理解するため、下記に記入してみました。
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828~1882)
ジョン・エバレット・ミレイ(1829~1896)
ジョゼフ・ウイリアム・ターナー(1775年~1851年)風景画家
ジョン・ラスキン(1819~1900)思想家
ビアトリクス・ポター(1886年7月28日~1943年12月22日)77歳没
絵本作家・英国湖水地方の環境保護活動をする ラスキンの思想を受ける。
父親がジョン・エバレット・ミレイと親交があったため、ビアトリクスは幼い時に
ミレイから絵の才能を認められていた。
レイチェル・カーソン(1907年5月27日 - 1964年4月14日) 環境問題の作家・生物学者
夏目漱石(1867年ー1916年)(慶応3年1月5日) - (大正5年)12
宮沢賢治(1896年ー1933年)
岡倉天心 1863年2月14日(文久2年12月26日) - 1913年(大正2
渋谷文化村で開催された時の、ミレイの図録。
ターナーの他英国美術を多数所蔵している、郡山市立美術館には何度も足を運びました。
下記はHPです。
https://www.city.koriyama.lg.jp/bijutsukan/