*音楽を聴くように、詩をお読みください  〜 作者より 〜    

『 The Quiet of Blue 』の作品の紹介です。  
    

その3.


Summer ・ Summer


潮風の  奏でる美妙なメロディーに
耳を澄ませて歩いて行く
夏の午後の砂浜に  ポツンと落ちたホワイトの
貝の形(フオルム)を見つめながら   制作ノートに記していく
和歌の波動が鮮やかな   海の上をやわらかに
踊りながら煌めく  光の花弁を軽く揺らし
その中を泳ぐイルカたちの  つるんとした皮膚を撫でて
クスクス笑みを漏らしながら  泳いでいく光景を
下で見つめるサンゴたちが   ぷくぷく粒子(つぶ)を放出し
ピンク色の身体を  神秘的にくねらせて



海の和音に合わせていき   溶け合っていくその瞬間
巨大なマンタがゆっくりと  遮りながら華麗に
残していく言の葉が   砂浜(すな)の上に寝転んだ
歌人の耳にそっと届き  カラスの羽の自家製の
筆を自然に奔らせて   記されていく長歌(ながうた)が
風にのって再び  奏でるブルーの協和音と
黄金(きん)の花弁が混じり合い  作っていく不可思議な
形(フォルム)を見つめる夏のひととき



ガラス作家 後藤あんなさんが この <The Quite of Blue>の
詩をイメージして作成してくださった、ペンダントライト。

< 空 ・ 雲 ・ 海 ・ 波 ・・・ > が表現されています。