ほととぎす  2種

*明日荷の庭にほととぎすが2種

ホトトギス(杜鵑草、時鳥草)という名前は、花びらの斑点模様が、
野鳥のホトトギスの胸に生える羽毛の模様と似ていることからつけられました。
鳥類のホトトギスは古来より「霊長」とされていたため、
花もまた格調高い花として茶花や生け花に古くからよく用いられています。
ユテンソウ(油点草)という別名は、若葉に油じみのような斑点が
入ることからつけられたそうです。
 





ホトトギス花言葉

『永遠にあなたのもの』『秘めた意志』『永遠の若さ』

ホトトギスの花の開花期間は長く、夏から晩秋まで咲き続けます。
その花が長く咲いている姿にちなんで、「永遠にあなたのもの」「秘めた意思」
という花言葉がつけられたとされています。


名 Tricyrtis hirta科・ 属名ユリ科ホトトギス属 ・ 英名Japanese toad lily
原産地日本、台湾、朝鮮半島(東アジア)・ 開花期8〜11月
花の色紫、白、黄色、ピンク ・別名ホトトギス(杜鵑草、時鳥草)ユテンソウ(油点草)

ホトトギスは東アジアに19種類が分布しており、うち10種類は日本固有の種類で、
山野や崖などの日陰に自生しています。細い茎をすっと伸ばし、
濃い紫色の斑点が入った白く小さな花を上向きに1〜3輪ほど咲かせる姿は愛らしく、
山野草としても人気があります。また、夏以降に花が咲くことから、
夏の季語として親しまれています。



日本の古典文学では、激情的ともいえる囀りに仮託して、
古今ホトトギス(不如帰)の和歌が数多く詠まれ、
すでに万葉集にも見ることができる。
鳴き声が聞こえ始めるのとほぼ同時期に花を咲かせる
橘や卯の花と取り合わせて詠まれることが多い。

他にも夜に鳴く鳥として珍重され、その年に初めて聞く
ホトトギス(不如帰)の鳴き声を忍音といって、これも珍重された。
平安時代中期の女流作家、「清少納言」により執筆されたと伝わる随筆の
枕草子」ではホトトギス(不如帰)の初音を人より早く聞こうと
夜を徹して待つ様が描かれている。

平安時代以降には「郭公」の字が当てられることも多い。
これはホトトギス(不如帰)とカッコウ(郭公)がよく似ていることからくる
誤りによるものと考えられている。芭蕉もこの字を用いている。


・古来、詩歌に詠われてきた代表的な題といえば、

       雪(冬)、月(秋)、花(春)そして ほととぎす(夏)。

最近の都市化で、その声を聞くことはまれになったが、
初夏の鶯、秋の雁をしのぐ日本を代表する鳥とされてきた。
伝統俳句の牙城である「ホトトギス」がその誌名としたのも故なしとしない。

ほととぎすは「杜鵑」「時鳥」「子規」「郭公」「不如帰」「
杜魂」「蜀魂」などと書かれるほか、
あやめ鳥、いもせ鳥、うない鳥、さなえ鳥、しでの田おさ、
たちばな鳥、たま迎え鳥、夕かげ鳥などなど
たいへん多くの異名があることでもしられています。


〜〜  さなえ鳥もあって、やはり絶やさないように大切に育てなくては  〜〜