素晴らしいロケーションの場所に郡山市美術館はあり,
イギリスの近代美術の作品を多く所蔵しています。
東日本大震災で暫く休館
していたようですが、
7月16日より再開したようです。
建築は柳澤孝彦氏、下のアドレスから
美術館内部がご覧になれます。
http://www.tak-archi.co.jp/hp_tak/archi/mkb/mkb_html/f-mkb.html
柳沢孝彦氏は さいたま文学館、東京現代美術館、
東京オペラシティ他の建築も多数されていて、
美術館の建物をみるだけでも楽しめます。
庭には兎のブロンズ像がありますが、バリー・フラナガンという
現代イギリスを代表する彫刻家の「野兎と鐘」という作品です。
フラナガンは兎に人間の属性を帯びさせ、
状況や意味や感情を伝える作品をテーマにしています。
http://www.city.koriyama.fukushima.jp/bijyutukan/index.html
上記は、郡山市美術館のホームページです。
イギリス美術の作品を所蔵していることから、
昨年はピーターラビットの作者「ビアトリクス・ポター」展もあったようですが、
残念ながらこの企画展は見逃しました。
2008年8月30日〜10月26日まで渋谷文化村ザ・ミュージアムで開催された
ジョン・エバレット・ミレー展の図録です。
この時は、どういうわけか図録を購入しないで帰り,
後日取り寄せたものです。
その後、ビアトリクス・ポターのことを調べる事が起こり
イギリス絵画に結びつき、郡山の美術館に足を運ぶようになりました。
郡山市美術館の学芸員の方に尋ねますと、ミレーの図録を出してきて下さり
美術館の学習室で丹念に調べているうちに、下の写真を発見しました。
ビアトリクス・ポターの父、ルパート・ポターとミレーは親しい友人だったのです。
ビアトリクスは幼いころ父に連れられて、ミレーの家に遊びに行き
ミレーもビアトリクスの絵の才能を見抜いてとても褒めていました。
ピーターラビットのおはなしにみる、ビアトリクスのあの繊細な絵画は
偉大な画家、ジョン・エバレット・ミレーの影響があったのです。
もともと父のルパートは写真好きだったため、ミレーとの写真も残っていますし、
ビアトリクスの写真もあの当時では沢山残されています。
ビアトリクス・ポターの資料館は埼玉県東松山市にもあり、
イギリス湖水地方のヒル・トップファームをそのまま再現しています。
http://www.daito.ac.jp/potter/shiryokan/index.html
ミレーの図録を手に入れたくて、渋谷の文化村ザ・ミュージアムにお聞きしましたが
既になく、結局この企画の主催者、朝日新聞社に問い合わせて手に入れた貴重な図録です。
こんなブログを書いていますといろいろなことを思い出します。
この記事を発見した時は、いろいろな謎が解けたような気がいたしました。
ルパート・ポターが撮影したミレーの写真。 「図録より」
一番左が、ビアトリクス・ポターの父のルパート・ポターです。 「図録より」
イギリスに行きました時訪ねた、ビアトリクス・ポターの生家。
ボルトンガーデンズというところで、今は小学校になっていました。
2009年6月2日〜7月5日にはウイリアムス・モリスの
アーツアンドクラフト展が開催されました。
イギリスの芸術批評家ジョン・ラスキンは、産業革命にともなって
出現した機械文明を批判し、手工芸が生活と深く結びつき、
日々の創造的な労働に喜びが感じられていたイタリア中世の時代を論じました。
このラスキンに心酔したウィリアム・モリスは、機械による量産を否定、
無名の職人たちによる中世の手工芸を理想とした美術工芸運動
「アーツ・アンド・クラフツ運動」を展開します。(郡山市美術館H・Pより)
見応えのある展覧会でした。 その時の図録とチラシ。
福島県天栄村にはブリティッシュヒルズというところもあります。
そのままイギリス村があるようでした。http://www.british-hills.co.jp/
前回ご紹介しましたファイバーアーティスト 石田智子さん(福島県三春町在住)は、
現在岐阜市のギャラリーで個展を開催中ということで、
玄侑先生からご連絡頂きました。テーマは「静謐な出会い」です。
下記は中日新聞に掲載された記事です。
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110714/CK2011071402000129.html
8月7日まで、岐阜の方へお出かけの方は是非お立ち寄りください。