* 梅花空木(バイカウツギ)
「うの花のにおうかきねに ほととぎす
早もきなきて しのびねもらす 夏は来ぬ」。
この『夏は来ぬ』のうの花はうつぎのことです。
梅花うつぎは梅の花の形をした、真っ白なとても綺麗な花です。
ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。
卯月(陰暦の4月)に咲くからともいわれています。
別名のウノハナはウツギノハナの略称。 花言葉「古風・風情・秘密」
「うの花のにおう垣根」はウノハナ(ウツギ)が香るのではなく、白い花が美しく映える状態をいうそうです。
・開花時期は、 5/20頃〜 6/ 5頃。
・髄(ずい。茎や根の中心にある部分)が空洞になっているので、
「空ろ木(うつろぎ)」が変化して 「空木」になったと言われています。
・材質は硬く、腐りにくい。昔から木くぎや神事のときの杵などに使われたそうです。
次は更紗空木(サラサウツギ) の写真です。
サラサウツギ(更紗空木)は、ゆきのした科ウツギ属の落葉低木で、
学名は「Deutzia crenata f. plena」です。
属名の「Deutzia(ドイツァ)」は、18世紀、スウェーデンの植物学者、医学者。
江戸時代、長崎にあった出島の3学者の1人に数えられ、
日本植物学の基礎をつくった「ツンベルク(Thunberg)博士」の後継者、
オランダの「Deutz(ドイツ)博士」の名前にちなみ、
種名の「crenata(クレナタ)」は丸いギザギザした鋸歯状の、
「plena(プレナ)」は、「沢山の、八重の」を意味しています。
サラサウツギ(更紗空木)の名前の由来は、ウツギ(空木)の園芸品種で
外側の花弁が淡紅色のものをサラサウツギ(更紗空木)と呼んでいます。
サラサ(更紗)とは花の色で、赤と白が交じっているものをいうそうです。
更紗の正確な意味は鳥、花、人などの抽象的な連続模様のことで、
インドの上質な布「sarsa」からきているようです。
次は黄金下野 黄金シモツケ‘ライムマウンド’
Spiraea japonica Lime Mound’
バラ科 落葉低木 耐寒性;強 耐暑性;強
日照;日向から半日陰 原産地;日本
葉ので始めはライム色、そこに淡いピンクの小花が咲きます。
日向では長期間明るい葉色を保ち、秋の紅葉も素晴らしい。
名前の下野は栃木県の下野からつけられていますが、日本全国どこでも栽培できる
丈夫なカラーリーフの植物です。
花壇の中にまるく刈り込んで植え込んでいます。
形は自由に剪定できますが、
冬は枯れてしまったかと思うほどの姿になってしまいます。
そして、春の芽吹きに感動する植物です。