2011 庭の花 part 1

* 梅花空木(バイカウツギ)  

   「うの花のにおうかきねに ほととぎす 

      早もきなきて しのびねもらす 夏は来ぬ」。

   この『夏は来ぬ』のうの花はうつぎのことです。

       梅花うつぎは梅の花の形をした、真っ白なとても綺麗な花です。

   


  ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。
    卯月(陰暦の4月)に咲くからともいわれています。
    別名のウノハナはウツギノハナの略称。  花言葉「古風・風情・秘密」
    「うの花のにおう垣根」はウノハナ(ウツギ)が香るのではなく、白い花が美しく映える状態をいうそうです。
    ・開花時期は、 5/20頃〜 6/ 5頃。
    ・髄(ずい。茎や根の中心にある部分)が空洞になっているので、
    「空ろ木(うつろぎ)」が変化して 「空木」になったと言われています。
    ・材質は硬く、腐りにくい。昔から木くぎや神事のときの杵などに使われたそうです。



次は更紗空木(サラサウツギ) の写真です。

サラサウツギ(更紗空木)は、ゆきのした科ウツギ属の落葉低木で、
 学名は「Deutzia crenata f. plena」です。
  属名の「Deutzia(ドイツァ)」は、18世紀、スウェーデンの植物学者、医学者。
   江戸時代、長崎にあった出島の3学者の1人に数えられ、
  日本植物学の基礎をつくった「ツンベルク(Thunberg)博士」の後継者、
   オランダの「Deutz(ドイツ)博士」の名前にちなみ、
  種名の「crenata(クレナタ)」は丸いギザギザした鋸歯状の、
「plena(プレナ)」は、「沢山の、八重の」を意味しています。

  サラサウツギ(更紗空木)の名前の由来は、ウツギ(空木)の園芸品種で
  外側の花弁が淡紅色のものをサラサウツギ(更紗空木)と呼んでいます。
   サラサ(更紗)とは花の色で、赤と白が交じっているものをいうそうです。

  更紗の正確な意味は鳥、花、人などの抽象的な連続模様のことで、
    インドの上質な布「sarsa」からきているようです。





次は黄金下野   黄金シモツケ‘ライムマウンド’
  Spiraea japonica Lime Mound’
  バラ科 落葉低木    耐寒性;強 耐暑性;強
  日照;日向から半日陰    原産地;日本

  葉ので始めはライム色、そこに淡いピンクの小花が咲きます。
   日向では長期間明るい葉色を保ち、秋の紅葉も素晴らしい。
    名前の下野は栃木県の下野からつけられていますが、日本全国どこでも栽培できる
   丈夫なカラーリーフの植物です。
 

  花壇の中にまるく刈り込んで植え込んでいます。

    形は自由に剪定できますが、

     冬は枯れてしまったかと思うほどの姿になってしまいます。

   そして、春の芽吹きに感動する植物です。